阪神・新井貴浩内野手(32)が14日、広島市内のジム「アスリート」で自主トレを再開。来季打順について今オフ、初めて言及した。クリーンアップを務める「責任感」を明言し、赤星の抜けたチームを全力で支える意気込みを明かした。
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新井が初めてクリーンアップへのこだわりを口にした。以前から「打順や守備位置は監督、スタッフが決めること」と一貫して個人的な願望を伏せてきた。この日も基本的なスタンスにブレはなかったが「少しはプライドはある」と中軸への責任をほのめかした。
「とくに“何番を打ちたい”ということはないし、決められたところでベストパフォーマンスをするだけ。ただ、広島から4~5年、クリーンアップを打ってきたし、そこを打たないといけないという責任感はある」
城島の加入で来季の得点力増を楽観されていたが、赤星の電撃引退で急転。代役として入団する新外国人マートンに期待がかかるが、日本野球への順応力を含め未知数な要素は否めない。
日本一を勝ち取っても補強の手綱を緩めない巨人と互角以上に渡り合うためには、今季戦力からの上積みは急務だ。投手ではジェフ、アッチソンの穴埋め。打線では赤星の代役発掘と、今季不振を極めた新井の本領発揮が絶対条件になる。
今季、新井は自身初の全試合フルイニング出場を果たしたが、打率・260、15本塁打、82打点と納得の域には程遠い。この日は広島のジム「アスリート」で「今オフの課題」の下半身復元に努めた。一昨年の腰椎(ようつい)骨折以来、丸1年、一度も強化できず、約5センチ細くなっていた両太もものサイズが2センチ以上戻った。「予定通りきている」。各メディアの来季予想オーダーは「6番・新井」。覆してこそ、虎に光が差し込む。
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